そして、神戸

夏期休暇で神戸に行ったので、神戸のことを書く。


神戸を初めて訪れたのは、震災の3年後、1998年の夏のことだった。それは、幼稚園時代からの親友(表向きはそういうことにしているが、実際に親しくなったのは中学生の時である)を訪ねての旅であった。今思い返してみると、初めての一人旅であった。詳しく覚えていないが、友人宅に1週間近く滞在したと思う。遠出はせず、ほぼ三ノ宮近辺で過ごし、やたらとビリヤードをした記憶がある。そして、当時の神戸はまだ震災の爪痕が随所に残っており、いわゆる仮設住宅もたくさん建ち並んでいた。


次に訪れたのは、その1年後1999年である。この時は、京都と大阪がメインだったので神戸には1日だけ、正確には一晩だけ滞在した。このときも親友宅に泊まった。
ただ部屋で明け方までお酒を飲んだだけ。神戸の街には出ていない。


その後しばらくは、神戸を訪れることはなかった。

2003年、すでに大学を卒業し社会人になっていた。
いろいろな地域へ出張で行くことがあったが、神戸に行くことはなかったので、この時初めて神戸へ出張で行った。
神戸に着いたのがすでに夕方を過ぎており、時間も無かったので新神戸からタクシーで客先に向かった。そのとき、大学時代に親友が住んでいたアパート、あのとき一週間滞在したアパートの側を通った。妙に懐かしいのと、偶然(偶然は無い。必然のみ、と思うけど。)の引き起こす力を感じた。

それから、十数年、仕事で頻繁に神戸を訪れている。


さて、本題、神戸について、である。

生まれてからずっと山口に住んでいる。山口は住みやすいと思う。
東京に住んだり、広島や博多に長期滞在したこともあるが、山口の次に好きな街は神戸である。

いや、博多も好きだ。

東京も悪くない。

ま、「住めば都」とはよく言ったものである。