セントクン

奈良旅行3日目。(詳細はここを見るべし


まずはバスで東大寺
正直な話、ここだけで一日を潰せる規模である。しかしながら、急ぎ足で駆け抜けることにする。
南大門はでかい。門だけで、うちの家よりも大きい。

次に大仏殿。この大きさを見ると、先ほどの南大門のでかさも、むべなるかな。
そして、なんと言っても、この大仏殿の中は写真撮り放題。大仏様と肩を組んでパチりとはできないが、何とも太っ腹である。けちな人をケツの穴が小さいと言うが、この大盤振る舞い加減を見ると、大仏様は。。。

次に戒壇院。the四天王。四者四様であり、甲乙つけ難い。どれかと言われると、広目天かなぁ。

そして、二月堂から三月堂。
二月堂の横の茶屋で甘酒を飲んだ。子供の頃から甘酒が好きである。子供がそんな物を飲むなと、父からは言われたが、母は飲ませてくれた。ウイスキーボンボンとか、奈良漬けとかも小さな頃から食べさせてくれた。おまえは、酒好き養成所か。(祖母の実家は酒屋)
三月堂は工事中だった。その御陰(?)で、近くで見られたのだが、不空羂索観音様が見られなかったのだよ。

四月堂は良い。決して、取り上げられる事は無い建物であるが、ガチで拝める。


次に向かったのは、手向山八幡宮→春日大社。シカに取り囲まれるルートである。しかし、シカせんべいの威力はすさまじい。買った途端にシカが寄ってくる。少し食べてみたいと思う。


新薬師寺まで歩くことにした。途中で、志賀直哉旧宅に寄った。
落ち着いた風情のある家である。ただ、「あんた、金持ちだったんだね」と、志賀直哉に言わざるを得ない。小説の神様とか言われているが、たしかに、志賀直哉の小説はおもしろいと思う。長編よりも短編方が良い。
次に、不空院に立ち寄った。三月で見られなかった、不空羂索観音が拝めた。

そして、新薬師寺。十二神将の周りを、みうらじゅんみたくグルグルと回ってみた。ふと思ったのだが、奈良は薬師如来が多い気がした。時代的背景もあるのかしら。「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ」


次は、少々歩くことになるが、元興寺を目指すことにした。
途中で、十輪院に立ち寄る。『見仏記』にも出ていたお寺だ。石仏が見事であった。珍しいよね。

そして、世界遺産の元興寺。なるほど、世界遺産か。


昼は、天下一品。蒲田の天下一品しか行ったことがなく、本場関西では初めてである。味は、ぶっちゃけ、同じ。


午後は、興福寺→奈良国立美術館→興福寺国宝館。まさに仏像三昧である。
4年前に来たときは、興福寺の南円堂、北円堂、仮金堂等を見ることが出来た。今回は、公開されておらず見られなかった。まさに一期一会。生きているうちに、あと何回来るか分からないが、再び見ることは出来るのだろうか。


全ての旅程を終え、再び近鉄特急で京都へ向かった。電車で30分の距離である。かつての遷都は、どれだけのお金と年月と犠牲を払ったのだろうか。ほんの少しだけ、脳裏をかすめた。


京都駅では時間があったので、土産物を散策した。おきまりのように、日野菜を買った。
「日野菜は美味い」、京都出身の某先生が言うのだから、間違い有るまい。


長くて短い旅であった。

なぜ旅をしたくなるのか分からない。

「旅をするのは帰る家があるから」

たしかに、帰る家があるからこそ、旅が成り立つ。