なーむくん

旅をしたのである。


奈良へ旅をした。約4年ぶりの奈良である。
今回の旅程は、4年前の踏襲である。4年前の反省と、アレンジを加えた。

1日目(写真などの詳細はここを)。

この日のために貯めたと言っても過言ではない、グリーンポイントを使い、新幹線のグリーン車で京都まで行った。前回は、大阪経由だったが、新大阪からの乗り換えと環状線が鬱陶しいので、今回は京都経由近鉄特急を選んでみた。また、1日目は、大和西大寺からレンタサイクルで回る予定なので、近鉄の方が都合が良いのである。


当然のように、新幹線でビールを飲み、良い気分で大和西大寺に着いた。
駅前のレンタサイクルで自転車を借りる時、4年前同様、レンタサイクル店のオッサンに「どこに行くのか?」と訪ねられた。
実は、旅程は完璧に頭に入っていたが、長くなりそうなので、とりあえず「秋篠寺と唐招提寺平城宮」とかいつまんで答えた。すると、やはり丁寧に道順を教えてくれた。
ごめんよおじさん、ガイドブックも地図も持っているし、GPSという武器があるのだよ。
と心の中でつぶやきながら出発した。


最初は秋篠寺である。東洋のミューズと言われる、伎芸天がある。伎芸天というのは、この秋篠寺にしか無いらしい。
また、秋篠寺では、秘仏の大元帥明王が特別に公開されていた。
(1300年祭りは終わっていたが、この時期は秘仏公開も多いのでちょうど良い時期なのである)

次に、西大寺。
見所の多いお寺であるが、個人的には、愛染明王である。これも特別公開されていた。


ここからは、4年前と違う。最終日に回った、唐招提寺と薬師寺を初日に持ってきたのである。最終日に余裕を持たせるためである。


次の目的地、唐招提寺は少し遠い。垂仁天皇陵経由で向かった。
4年前は工事中(金堂の修理中)だったので、メインの仏像が見られなかったお寺である。本で見る限り、ここの金堂の盧舎那仏と千手観音は怖いイメージがあったので、非常に期待をしていた。
しかしながら、金堂には入れず、フェンス越しにしか見られなかった。残念である。他にも、戒壇やいろんな仏像があるので、見所は多いのであるが・・・。

ちょっと休憩と言うことで、唐招提寺の前のお店でビールを飲んだ。曽爾高原ビールという地ビールである。味は良く覚えていない・・・が、いわゆる地ビールの味であった。

それから薬師寺へ。何度来ても思うのだが、多少、俗っぽさを感じてしまう。奈良に修学旅行に来れば必ず立ち寄るところであり、それらに対応しないといけないし、他の多くの観光客もさばかないといけないし、あれだけの敷地と建物等を維持しないといけない。当然、観光地としての側面を持たざるを得ないのは分かるのだが。


気を取り直して、次は平城宮である。
朱雀門から大極殿を見た。真ん中を近鉄が横切っている。今後も復元と整備を続けるのかどうかしらないが、あれはどうすることもできないと思う。まだ時間がかかりそうだ。

次に法華寺。そして、海龍王寺。この2つのお寺は目と鼻の先である。そして、最後が不退寺。

この狭いエリアにお寺がひしめきあっているのも不思議に感じる(当然、昔はもっといっぱいあったのだろう)。しかも、それらのお寺が、誰々の勅願、何とか天皇の病気平癒など、必ず、「ほぅほぅ」と頷いてしまう歴史と、素晴らしい仏像を持っている。権力の象徴?所有欲?・・・とにかく、皆、マイ仏像が欲しかったのだろう。御利益がある仏像が1つあれば、それで良いはずなのに。


これで初日は終わり。
近鉄奈良駅近くのホテルに泊まった。

夕食は、路地を入ったところにある居酒屋(たまたま食べログで見つけた店)に行ってみた。酒も料理も美味い店だった。


寝る。