平安遷都−1−

京都。2年振り5回目の訪問である。


6時に起き、7時台の新幹線に乗り、京都へと向かった。朝っぱらからビールなぞを飲み良い気分である。調子に乗って2本も空けてしまった。


新幹線に揺られながらグッスリ眠り、酔いも覚めたあたりで京都に着いた。今回のテーマは、「今までとは違う所を廻ろう」って感じである。毎回、京都に来る度に、清水寺とか南禅寺とか六波羅蜜寺とか行っているけど、今回は違うところにも行ってみようというわけである*1


まず、バスで永観堂へ向かった。永観堂、正確には、禅林寺である。庭の綺麗なお寺で、「これは、来て正解だぜ!」とのっけから思った。
メインは、かの『永観、遅し』で有名な“みかえり阿弥陀”である。小さいとは本で読んでいたけど、その予想よりも小さく感じた。しかし、他に参拝者もいなかったし、かなり近くで見ることができた。まさに感動である。


次に、南禅寺の前を通り過ぎて*2、地下鉄とバスを駆使して金閣寺へ。中学校の修学旅行以来である。
ここは、さすがに京都のメインスポットであるのか、人も多い。とりわけ外国人が多かった。だが、感想としては、予想よりもショボかった*3。一言で言うと、もっと「金色」だと思った。残念。


さてお次は、タクシーで広隆寺
聖徳太子ゆかりのお寺で、京都最古の寺院である。
ここの霊法殿には、所狭しと仏像が安置されている。一番有名なのが、かのヤスパースも絶賛したという、国宝第一号の弥勒菩薩。微笑みがステキ。
国宝が20体以上あり、それがもの凄く近い場所から見ることができる。
また来ても良いなと思える場所である。


バスに揺られ嵯峨野へ。向かったのが、清涼寺。
着いたところで、昼ご飯を食べていない事に気づき、目の前の喫茶店に入った。サンドイッチと珈琲で休憩。

さて、気を取り直して、清涼寺へ。
2001年にも来たはずなんだけど、よく覚えていない。
まぁ、清涼寺と言えば、釈迦如来です。今回はそれを見られなかったけれど、五臓六腑が体内にあったとのことよ。およよ。


さぁ、まだまだ旅は続く。徒歩で、二尊院へ。
途中、慈眼堂にて千手観音を覗く。

最初暗くて見えなかったんだけど、そのうち目が慣れてくる。「あぁ〜、慣れてきた慣れてきた」と。
実はこの場面、みうらじゅんいとうせいこうの「TV見仏記1」の再現である。当然、おもしろかったのは我々だけで、完全な自己満足である。
ちなみに、見仏記の場合はルートは逆で、二尊院から清涼寺へ向かっている。
それはさておき、二尊院に着いた。その名の通り、釈迦如来と阿弥陀如来がご本尊である。感動したので、写真*4を買った。
如来の他にも見所はたくさんある。土御門天皇後嵯峨天皇、亀山天皇の御陵である。ちなみに、阪妻のお墓もあった。


ここで予定は終わりなんだけど、時間が余ったので嵯峨野を散策。
まずは、落柿舎。よう分からんけど、松尾芭蕉ゆかりの庵らしい。
お次は、小倉餡発祥の地。これもよう分からん。


最後に、天龍寺。素晴らしく庭の綺麗なお寺だった。若干、いろんな所でお金を取り過ぎか。また、限定ハローキティストラップなど、グッズも充実。


一通りの観光を終えたあと、渡月橋を渡り、阪急に乗って祇園へ。
甘味処『ぎをん小森』。元々、お茶屋だったところを、そのまま使ったお店で非常に風情がある。風情って何なのかよく分からんけど。ビールと付きだし*5で休憩。しかし、疲れたね。


ラストは、京都駅近くの居酒屋で打ち上げ。
夜は更けゆく・・・。

*1:そのままか

*2:ていうか、目と鼻の先なんだね!

*3:いや、全然ショボくないんだけどね

*4:プロマイド

*5:山椒風味の佃煮